否定する者を論破!ガールズバーマニアは今宵も夢中
名前:デルタアタック 年齢:38歳
職場の同僚や上司から、ガールズバーについて「おじが夢中になりすぎて事件になったね」という声を聞くことがある。
なお、俺は50代になっても通いたいっていうほどのガールズバーマニアだよ。
酒を入れたうえで高い料金まで支払って、何の得があるのかといった意見があってさ。徹底論争したのだけど、俺は見事に論破。
まず誤解を招いている点が多すぎるの。高いっていうのは言わばドンペリとかのイメージがあったようだけど、全くもって違うね。俺が使っているガールズバーのドリンクなんて、女の子にあげる一杯がたったのワンコインだよ。一杯800円や1,000円のところがあっても、そんなものは軽微な誤差だね。
一方の熱が入るおじについてだけど夢中にならないラインを引いておけばいいわけ。
あらかじめ40代や50代っていう、おじに該当しているなら「自分と二回りも違う子が惚れてくれるなんて、非現実だ」という認識を持つといい。
反応が良かったり嬉しい言葉を言われすぎたりしたら、初回の場合は特に「え?美人局じゃないよな……」と、セルフチェックをしていればノープロブレム。
さてそんな俺は男でありながら簿記一級を所有する、総務部の正社員。外回りがなく完全な社内勤務だから、先述したように同僚や上司と関わるとストレスが溜まる。週末は「飲みニケーション」といった名目で、仕事仲間たちは繁華街へと向かっていくが、俺は断りを入れてガールズバーへ。
「あ、また来てくれた!さあ座って~」と、女性店長があたたかくお出迎え。そう、俺は下手すると月に4回いくほどの「通」だからね。
「今週はね、上司がガールズバーなんて……と否定していたけど、もったいない奴らだよな!人生損をしているぜ」と開口一番に言った。店長の横から出てきた、ツインテールのキャストが「ひど~い!癒しの場所なのにね」と同調。すぐさま場を盛り上げてくれたので、喉を潤すビールがさらに美味に感じる。
また、おじが熱を出しキャストに惚れ込む例も、面白いネタとしてトークにしてみた。
彼女たちは、まだ若いにもかかわらずニュースに敏感。どうやら色恋ネタは避けているようで、線引きを上手にやっている様子。
今回俺にメインでついてくれたツインテールのAちゃんは、実際に怖い思いをした経験があったとのことだ。「マジで?詳しく聞かせて」と尋ねる俺。
ガールズバーが初めてかつ女性慣れもしていないメンズで、一方の彼女も入店したてでお互いまだビギナーという共通点だね。
熱心で売上のことを考えるAちゃんは、客に対して「本当に来てくれて嬉しい」「また会えるのを楽しみにしてるね」という言葉をかけたようだ。
会える・会いたいというワードが引き金になったようで、スイッチが入ると連絡先をしつこく聞いてくるなど、ぞっとする思いをしたのだとか。
だから以降は、会いに来てという言葉を、来店楽しみにしてるというワードに変換するようにしたとのことだ。
「何か講義を受けているみたい。勉強になります」と、感心して敬語になってしまった俺。
なお「俺も気をつけておかなきゃ、出禁になったらたまらんぜよ」と続けたが「お兄さんは何の問題もないから気にしないでね!」という素敵な回答があった。
そりゃあ銀座高級クラブのママの接客に比べると、劣る点はあるだろう。例えばアドバイスや人生相談の点でね。
だけど悩みが深くない、ストレスを発散したい、もしくは可愛い女の子と空間を楽しめるのなら最高と言わざるを得ない。1時間使っても、たったの3,000~4,000円程度なのだから。
となると、安いがゆえに延長したくなるところだが、俺は毎週通いたいので延長はごくまれという使い方だ。
ただ、今回はためになる話をいろいろと聞いたのと、客で満員になっていなかったので延長をした。
あとはカラオケだが、一応俺は令和の最新曲もトレンドを押さえるようにしている。
昭和や平成の曲を歌っても彼女たちはノッてくれるが、やはり若い子が知っている曲の方が反応もいいからね。
ただ、あまりに激しい曲はガールズバーに合わないから要注意。
そうしてミディアムテンポのバラードを歌い上げ、気分は上々。さらに今回はAちゃんがデュエットに参加してくれたので、まるで彼女と歌っているかのような錯覚になれた。
つまり今や生活に欠かせない存在で、ハマればまさに“楽園”といえるほど楽しめるのだ。ただ、俺は歌があまり上手くないので、隣の客に苦笑いされてしまった。
