パートナーが居ても構わない!?ガールズバーの魅力
名前:闇の使徒 年齢:27歳
彼女と半年前に知り合って付き合い始めてからというもの、周囲から羨望の眼差しで見られています。
ですが、実は周りに告げていない彼女の特殊性にメンヘラちゃん要素があるのです。
見た目はアイドルグループに居てもおかしくはないくらいですが、束縛が非常に厳しくやや焦燥気味。
さらに僕の仕事はスーパーにレイアウト・陳列・商品を提案に行く営業ですが、これがまた忙しくて心身ともに休まりません。
上司と2人で広いエリアをカバーしていますが、僕はまず年齢が20代後半。上司はいかつい体育会系でなめられにくく、一方の僕はガリガリ体型のひ弱なので下に見られがち。
しかも少人数体制にもかかわらず、繁忙の合間を縫って彼女にはLINEをしていないと寂しいと連発されます。
単に構ってほしいくらいなら良いのですが、たまに怒りマークのスタンプがくっついていると「何だよ、このアマ」って感じで怒りが溜まってきます。
そうして週末、土曜が出勤で日曜だけの休みの時、喧嘩をするものならストレスが蓄積されます。もちろん喧嘩のあとはシーンとした沈黙が流れ、男女の営みも当然ながらありません。
友達に相談したところ「距離を置くのは難しい?」と言われますが、どんな行動を取られるかが不安です。ただ、別れるには上玉なので避けたいという、身勝手な下心も存在しています。
となると、どう発散させるべきかと考えるようになってきます。
病みのテイストが強い彼女に対し、不貞をはたらき他の女性とセックスしようものなら、僕はどのような報復を受けるのか。
それはさすがに戦慄が走るので避けますが、とにかく僕の頭の中は違う女性と束の間を過ごし、発散させたい……。出会い系サイトか、はたまたキャバクラかスナックか、色々と検索していました。
出会い系はメッセージの送信ミスや通知のポカをするのが怖かったので、候補から除外。そしてキャバクラを探していたところ、もっとライトな感覚がするガールズバーのページを発見。
キャバだと嬢から名刺をもらうイメージがあり、連絡先も交換という想像があったので、これは丁度良いかも?と意思決定が下されました。
僕の町には、ちゃんと営業している店舗が複数確認できたので、さっそく目星をつけていきます。
なお、彼女は僕と同い年なので、フレッシュな世界観を堪能したく、20代前半の子がそろっているガールズバーを選ぶことにします。
向かったガールズバーは、イメージ通りで20代前半どころか18歳・19歳の子もいるほど年齢層が低め。
店内は、KPOPが流れピンクとパープルのネオンが光る空間で、クラブの雰囲気も醸し出していました。
「お兄さん、今日は1人で来たんですか」とあらわれたのは、韓国ハーフ風の美少女の女の子Mちゃん。
「いやあ、友達が忙しくて都合悪かったみたいで」というと「いえ、1人のお客さんも常連で多いから気にしないでくださいね」という一言。
1人で行ったのは、友人に親友はおらず、かつ田舎なのでどこで遊びがバレるか怖かったためです。
それにしても、僕についてくれた女の子は見た目が可愛い。韓国で話題のDJ美女を彷彿させる感じで、コスチュームもセクシー寄りの白のワンピがまた良い。
ミニワンピから覗く、うっとりするほどの生足を見ながらビールを喉に流し込みます。
「ダーツはないけど、そこはごめんね」とMちゃんは言うのですが、そんなことをするならトークをするほうがマシなので、僕にとってはどうでもいいこと。
二十歳になったばかりのMちゃんとのトークでは、学生時代に盛り上がった話や恋愛話で盛り上がります。
彼女もどうやら束縛された経験が何度もあるようで、羽を伸ばしたい気持ちはわかると共感してくれるのが嬉しい。
今日は様子見のつもりで来たものの、1時間3,500円という料金帯で安く、かつ延長は2,000円で手頃だったのでもう少し滞在することにします。
気分も上々だったので、有料のドリンクも入れてあげました。
女の子への飲み物は1,000円の、キャストドリンクというようですが、会計の総額はそれでも2時間いて7,000円。
「やっす!キャバクラより絶対かなりお得だよね!」とつい勢い余っていうと「お兄さんキャバも行ってるの~?」と突っ込みが。ガチで行ってはいないので弁明しつつ、余韻を残してガールズバーを後にしました。
ハッ!と我にかえった僕が恐る恐るスマホを見ると、LINEメッセージの嵐が。「何しているの?いまどこにいるの?」と怒涛のラッシュ。
しまった、つい楽しすぎて忘れていました。慌ててフォローを入れる僕。
ただ、ガールズバーは想像を遥かに超えるほどのエデンだったので、これからどうやって彼女の監視下のもと楽しめばいいか、スリリングな悩みが増えてしまいました。